赤毛のアンを見ていると、ストーリーそのものより「あれ、これってどういうこと?」という細かい引っかかりが次々と出てくる。そのたびに調べて、また見て、また気になって——気づいたら止まらなくなっていた。

マシューの「そうさの」って何なの

マシューがしゃべるたびに「そうさの」と言う。最初は方言かな?と思って聞き流していたけど、あまりにも頻繁に出てくるので気になって調べた。

どうやらこれは翻訳者が意図的につけた口癖らしい。マシューは内向的で感情を出せない人物で、「そうさの」という言葉はその曖昧さ、優しさ、照れ隠しを一言で表している。翻訳ってすごいな、と思った瞬間だった。

アン、長靴しか持ってなかったの?

グリーン・ゲーブルズに到着したアンが履いていたのが長靴だった。「これしか持ってないの?」とふと思って気になった。

孤児院育ちのアンにとって、あの長靴が唯一の靴だった可能性が高いらしい。物語の後半でマリラやマシューが服や靴を買い与えていくのは、単なるエピソードじゃなくて、愛情が形になっていく過程なんだと改めて気づいた。

壁紙の糊って当時あったの?

グリーン・ゲーブルズの室内に壁紙が貼ってあるシーンを見て「あれ、接着剤って当時あったの?」と思った。

調べてみると、小麦粉やコーンスターチを水で煮た「でんぷん糊」が当時の主流だったそうで、家庭でも手作りできたらしい。意外とちゃんとした技術があったんだな、と。

キッチンのポンプ、日本にはなかったのはなぜ?

キッチンに手押しポンプのようなものがあって、室内で水が出せるようになっていた。「これ、日本で言う井戸みたいなものかな、でも家の中にあって便利だな」と思ったのと同時に「なんで日本にはなかったんだろう」と疑問に。

日本は川や井戸など自然の水源が近くにあることが多かったので、わざわざポンプ設備を作る必要がなかったらしい。カナダは土地が広くて水源から遠い家が多かったということか。土地の違いが生活様式に出るんだな、と面白かった。

マリラの家って裕福だったの?

アンに個室を与えて、服も買ってあげて、ちゃんとご飯も食べさせて——「この家、結構余裕あるな」と思いながら見ていた。

調べると、中流の農家という位置づけで、裕福ではないが安定していると。マリラが倹約家なのも、余裕がないからではなく、農家としての堅実な生き方の表れなんだろう。

見ればみるほど気になる

ストーリーを楽しみながら、当時の暮らしや時代背景が気になって調べる——そんな見方をしていたら、一話でこんなに書くことが出てきた。次は当時の医療事情と、「男性がやたら早く死ぬ」理由について書いてみたい。